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zoom RSS 無人機の開発

<<   作成日時 : 2008/12/02 19:45   >>

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<開発の経緯>
宇宙での戦闘を見越して、帝國軍で開発が進められていた機体がある。
帝國軍の質はNW1なれど、物量・人員の面で大量の敵に対応するのが難しいのは先の宇宙戦で実証済みだ。
これからも量で来る可能性がある敵に対応するためには、こちらも量が必要である。
最も手っ取り早くそれを補えるもの、そして宇宙で十分な戦力となるものとして考えられたもの。
それが無人戦闘機である。

しかし資源にも限界があるのがNWだ。いくら量を揃えるとは言え、そのコストが高くては意味がない。
そこで、帝國軍では3つの制限を設けた。

一つ、宇宙専用であること。
一つ、後方で一括制御可能であること。
一つ、万一にも人が乗ることを考えるな。

そして何よりも、安価であることが徹底された。
その結果、腕、脚、頭、胴体の各部は徹底してブロック化され、複雑な機構はその一切が廃された。
最終工程でそのブロックが組み立てられ、一つの機体となる。
その姿は、従来の兵器とは一線を画していた。

宇宙が主戦場ならば、と脚は廃され、代わりにスラスターとなった。
一括制御をするならば、と自律行動に必要な要素は廃され、それそのものが武器になった。
人が乗らないならば、とコクピットは廃され、AIがその代わりを務めた。

そして生まれたものは、魂持たぬ突撃兵。デュラハンであると称された。


1.基本構造
基本構造は人型RBのそれに似ている。
外見的に大きく違うところがあるとすれば、それは足であった。
脚部は人で言えば膝から下が排除され、その位置にはバーニアが取り付けられた。
重力下での運用を考えれば自重を支える脚部が必要だが、
宇宙でしか使われないのならばそれは荷物になるだけである。
そこで、姿勢の変更を必要とせずに急制動をかけるためにと、
可変式スラスターの役割を脚部にもたせたのだ。
背部のメインスラスターとこの脚部スラスターによって、デュラハンは宇宙を泳ぐのである。
腕部は指型のマニピュレーターを排除。武装のステーション及び武装そのものとして扱われた。
コックピットは廃され、人が乗ることはできなくなっている。
代わりにその位置にあるのは後述するAIユニットを収めるソケットである。
動力は反物質エンジンが採用されている。
燃料の精製に値は張るものの、従来の燃料の必要量に比べたらまだ安価であったからだ。
頭部にはレーダーは備えられず、母艦からの信号を受信するアンテナの役割しか与えられていない。
例外的に10機に1機の割合で運用されたリーダーユニットだけがレーダーを備え、
一般の機体には高価なレーダーは用いられなかった。
この目を持たぬ頭部がデュラハンの由来でもある。

2.武装
基本の武装は両腕ともレーザー砲装備のものになっている。
これは下腕部そのものがレーザーの砲身になっているものであり、
上腕部がエネルギーパックとなっている。
そのほかにも白兵用の剣タイプ、ミサイルポッドタイプなどの腕パーツが存在しており、
作戦内容に合わせてそれが換装されるようになっている。


3.制御について
無人の部隊を制御するために考え出されたのが、AIの個別ユニット化である。
機体を制御し、考え、動かすAIをあえて別個のパーツとして製造し、それがなければ機体が動かないようにしたのだ。
これには製造過程をより簡略化するためでもあり、ハッキングによる暴走を阻止する意味でも有用であった。
作戦開始前に、母艦にてAIに作戦行動の入力及び母艦との同期が行われ、それ以外の命令信号の一切をシャットアウトする。
これによって完全ではないものの、ほぼハッキングを防止することが可能となっている。
例外として元帥の命令コードだけは無条件に受信するようになっており、万一母艦が失われた際に制御が不能になるということはない。
入力が済んだユニットから順次機体に装填され、戦場に送り出される。

4.運用法
基本的には10機編成を1グループとし、グループ単位での作戦入力を行う。
しかし、母艦からの制御を基本とするとはいえ、索敵から攻撃、回避、防御の一切を母艦だけで行うことは難しい。
そのため、リーダーユニットを仲介して負担を軽減することが考えられた。
リーダーはレーダーを備え、またより強力な受信機と送信機を装備。
AIもノーマルタイプよりも優れたものを搭載。ある程度の自律行動と、他の機体への命令能力を持っている。
これにより、母艦は基本的な命令をするだけでよく、後はリーダーユニットから送られてくる情報を元に戦況を把握し、それに対応した命令を出す。
以上の繰り返しによって戦闘が行われる。



デュラハンは頭の無い騎士の亡霊であるといわれている。
そして死神のごとく、人に死をもたらす。
多くの命に終わりを告げるであろうこの兵器にその名が付いたのは、決して偶然ではないだろう。
だが、心無きものの手で使われなければ、この機体は護国の騎士となる。
彼がかつて失ったその頭を、我々の手で補ってやりさえすれば、きっと。

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