第4次公共事業 試作機のデザイン(帝国)

■一般性能要求
 試作機は航空、低軌道宇宙での戦闘を考慮した試作戦闘機である。大型のスクラムジェットエンジンを一発装備し、着脱不能の大型増加燃料タンクを本体に滑らかに接続した。
 武装はレーザーと、ガンポッドである。大気内限定でミサイルも装備した。
大きさは30mを越える巨人機である。

■試作戦闘機
 MEIDEAⅡの後継機として開発が進められていた機体。
 高高度での迎撃戦を主眼に置いて設計された試作戦闘機で、非常識なまでの加速性能と、最高の電子装備、最新のテクノロジーによって、人間の限界を超えた空中戦を可能にする高性能機。
 初期の段階ではもっと人間が乗ることを考慮した常識的な設計だったのだが、宇宙勢力との戦端が開かれた事により、人間の優先順位はなし崩し的に下げられてしまった。
結果、体に鎧を合わせるのではなく、鎧に体を合わせる、わんわん帝国らしいと言えばらしい設計になってしまった。
メインエンジンは、スクラムジェットエンジン。それを補助する為にロケットエンジンも搭載。さらにレーザー砲用のバッテリー、ガンポッドの砲弾、アビオニクス、耐G装備、もろもろの考えうる最高の装備を詰め込んだ結果、30mの巨大戦闘機として落ち着いた。もっとも大きな元凶は、スクラムジェットエンジンがこれだけ巨大化しても十分なパワーを発揮できると言うものである。また敵の攻撃など、たとえ30mの大きさでもこの性能があれば当たらないという、トモエリバー、ケントに見られる帝国の共通意識も大きく作用したようだ。
固定武装として、35mm機関砲を内蔵したガンポッドと、出力調整可能なレーザー砲を搭載している。接近・格闘戦は弾をばら撒くガンポッドをメインで、中・長距離線は精密射撃可能なレーザー砲をメインで使用する。
 操縦性はAIのサポートプログラムによって良好なものになっているが、基本的に人間が中に乗っている事を考えているのか怪しい機動性・運動性によって、操縦性が良好でなければ操縦できないような機体になっているのも事実である。

■機体特性
 機体の特徴としてまず挙げられるのが、その異常なまでの加速性能とその持続である。
本試作機に搭載されたスクラムジェットエンジンは、過去にSSTO用に開発されていたエンジンを改良した物である。
超音速の空気を吸入し、超音速で燃料である水素と一緒に燃焼させ、超音速で燃焼ガスをジェット噴射するエンジン。
最大でマッハ15~17程の速度を出すことが可能であり、偵察機迎撃戦時の敵偵察機とほぼ同等のスピードを出すことができる。
原理上、超音速でないと推進力を発生できないため、作動には最低でもマッハ5程度のスピードが必要であり、発進には補助動力を必要とする。また空気を吸入して作動するジェットエンジンであるため、真空中では使用できない。補助動力のロケットエンジンで低軌道での戦闘も十分可能ではあるが、地球の軌道を離れすぎると帰って来れなくなる。
パイロットには常に、強力なGが掛かっている状態であり、長時間の戦闘はパイロットの身体に重大なダメージを与えかねない。当然、何重もの耐G対策は施されているが、それをも上回る強力なGがパイロットの体を襲うのである。
 失速や、あまりに急激な機動は空気の流れを遅くし、スクラムジェットの停止を招くため、空力特性を非常に考慮したフォルムになっている。メイン・サブ複数のエンジンを搭載しているため大型の増槽も搭載されているが、切り離し不可能で、本体と一体化したような滑らかなフォルムを形成しており、空力特性を考慮した設計になっている。

■各種武装
【ガンポッド】
機体外部に装着された、機関砲とその弾薬を搭載したポッド。
口径35mmの機関砲。機体内部にはレーザー砲などを搭載して、機関砲を収納するスペースが無くなったため外部に装着された。非常識な速度でのドッグファイトが想定されているため、高速で連射できる機関砲を搭載している。
半固定式で多少の稼動範囲を持つ。弾薬は機体内部にも収納されている。
【レーザー】
中・長距離戦を想定して搭載された可変出力レーザー砲。
出力の調整が可能で、自動または音声入力で出力を任意に決定できる。
パイロットの腕さえ確かなら、超長距離からの狙撃も可能な精密射撃が可能である。
【ミサイル】
主に短距離用のマイクロミサイルと、長距離迎撃ミサイルの二種類が存在する。
マイクロミサイルは敵を撃破する目的の他に、ドッグファイトになった時、ミサイルの発射によって相手の行動の自由を奪う目的もある。
長距離迎撃ミサイルは主に敵のミサイル攻撃に備えるものであり、戦闘機に対しては基本的には使用されない。

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