第4次公共事業 試作機のデザイン(伏見藩国)

カイゼル

■概要
わんわん帝國でも兵器開発力で名高い伏見藩国から試作機が天領へと発注された。
帝國向けに極秘裏に開発が続けられてきたこの機体は、奇しくもA71トモエリバーの設計思想を受け継いでいた。
圧倒的な高機動性。度外視された装甲。
トモエリバーと異なるのはその戦闘スタイルである。
大気圏内航行用コートの下には大量の内臓兵器が装備されており、敵を寄せ付けることがない。
戦域の最後方から高速で主戦域を駆け抜け、その身に傷一つつけずに制空・制宙権を支配する。
その戦い方から、皇帝の名を冠するカイゼルと命名された。

この機体の最大の特徴ともいえるものが機体全体を覆う大気圏内用コートである。
コートは大気圏内運用の最大の問題となっていた熱処理の問題を解決するために導入された。
装甲板の微細な気泡を浸透して、機体表面を耐熱コーティング剤が多い、装甲表面の熱を拡散する。
副次的に敵レーザー攻撃による機体表面の熱拡散効果が確認された。

コートのもう一つの副次的な効果としてステルス性の上昇が挙げられる。
高速航行を意図されたその形状により、もともとの電波的なステルス性は確保されていた。
コートは、電波的なステルス性を拡大させると共に、機体表面の温度を調節するため機体形状からの赤外線探査をも困難にしている。


全長:32m
全幅:20m
全高:7m
搭乗者:2名
使用用途:空戦、宙間戦(低軌道)
機動性:最高
センサ:普通
装甲:最低


■構造
○基本構造
滑らかなフォルムでダブルデルタ翼を持つ機体である。
機体中央から後部、翼部方向にかけて、大型燃料タンクが搭載されているため、緩やかに厚みが出ている。
機体後部には大型スクラムジェットエンジンが装備されており、さらに両翼下部に補助エンジンとしてロケットエンジンが装備されている。
両翼ロケットエンジンにも厚みが見られるため、全体的なフォルムは波打った形のようになっている。
コクピットは大型燃料タンク全部に位置し、パイロットはサブカメラを介して360°全周モニタが可能となっている

○操縦
操縦はパイロット兼ガンナー1名と、オペレータ1名により行う。
火器管制と操縦には脳波コントロールによるサポートを実験的に導入している。
そのために操縦者には、パイロットとしての技量の他に、強靱な精神力が要請される。
オペレータもまた、脳波による電気的な信号による操縦に対応するために、脳波コントロールによるデータリンクがなされている。
しかし、実験段階であるためと、他者と意識レベルでの同化を図ることの危険性から、オペレータもまたその技量を要請される。
機体の効率的な運用のために2名による操縦システムが採用されたわけであるが、弊害として乗り手を選ぶ機体となってしまった。

○兵装
・長距離レーザー砲2門
両翼の予備エンジンと胴体部の大型燃料タンクの間に翼に埋め込まれる形でそれぞれ1門ずつ装備されている。
高出力であるため、長中距離戦に用いられる。
大気で拡散してしまい威力が減衰してしまうために空間での使用は望ましくないが、長距離射撃でも十分効果を発揮する。

・中距離レーザー砲12門
前部に4門。胴体部に上下に4門ずつ装備されている。
長距離レーザー砲同様機体に埋め込まれている形で装備されている。
出力は長距離レーザー砲に劣るものの連射性に優れるために中距離戦闘や、近接戦闘に用いられる。

・ガンポッド8門
威力は最も低いが、宙間、空間両方で使える最も有用な兵装である。
その射程範囲から近接戦闘、中距離戦闘でしか用いることができない。

・ミサイルポッド6機
ミサイルは前方に射出し、中長距離攻撃に用いる他、突撃時に機体全周の空域に散布することによって、敵を殲滅する。

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