第4次公共事業 秘書官のデザイン

メード達が宰相の娘として宰相の身の回りの世話をすることに対して、秘書官はいわば宰相の目であり、腕であり、足である。
宰相の一挙一動に明敏に反応し、宰相の思うがままに職務をこなす。その能力は宰相の認めるところである。
天領で帝國の管理を一手に担うのが帝國宰相シロであるならば、共に和するの名目の下、タマ捕縛以降大統領の不在が続く共和国を影から支えているのは、裏マーケット親父で知られるブラックである。
秘書官団はシロとブラックの補佐役として、国境を越えて活動する組織である。

秘書官の職域は幅広い。
帝國、共和国、さらには、その派遣先での情勢の把握。わんだっく、にゃんザーズの決済と管理。各藩国や国民からの申請の受領。公共事業の管理、評価。天領のおける機体開発指揮。これらに伴う広報。
仕事の対象はニューワールドの全ての活動を網羅する必要があるため、仕事は365日、24時間問わず発生する。
そのため、秘書官には多様な状況に対応する適応能力と、常在戦場の行動力が求められる。

秘書官が勤務する宰相府では、ニューワールドに関するあらゆる情報が蓄積され、日々処理されていく。
とはいえ、宰相シロやブラックは、宰相府内外を問わず目まぐるしく駆け回っているため、秘書官達は常に彼らの行動を先読みし、いつ発生するかもしれない職務に備えている。まれに、これを逆手にとって、シロが秘書官を試す(おちょくる)こともあるようだ。

秘書官団について特筆すべきは、秘書官に対する人材育成能力である。
組織として宰相に匹敵する能力を要請される秘書官団であるが、その門戸は広く開かれている。様々な人材が秘書官として集まる中で、求められる水準を満たすために放り込まれるのが、秘書官虎の穴である。
虎の穴は宰相府に設けられた秘書官のための教育施設である。宰相府の地下に設けられており、蟻の巣のように目的に応じた多種多様な訓練場が備えられている。
ここに帝國、共和国問わず、目的に応じて様々な人材が招聘され、秘書官の卵達の教育にあたる。新米秘書官の中には尻込みする者や挫折する者もいるが、経験の有無を問わず、虎の穴をくぐり抜けるたびに秘書官として大きく成長していく。
こうして成長を遂げた秘書官は、吏族、法官、護民官、参謀と各公職に精通しているだけではなく、時には一人の戦士として戦場を駆け抜けることも、一人の指揮官として一軍を動かすことも可能なニューワールド屈指の人材となる。

秘書官として国民を送り出した藩国は、毎週天領から得られる俸禄以上に、秘書官として成長したその能力、天領出仕を通じてもたらされる情報の恩恵を受けることとなる。こうして、シロとブラックは人材確保と負担軽減に成功し、藩国は国民の成長と情報を得る。相互に有益な環境が構築され、ニューワールドでは新たに有能な人材が誕生することとなる。

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